2011年11月2日水曜日
「運」
以前見たテレビ番組の話です。その中に80歳を超える現在も、現役のパイロットとして活躍し、息子さん、お孫さんもパイロットをしている、という男性が登場します。彼は太平洋戦争のときから飛行機の操縦をしていました。当時の仲間は、戦闘に出るたび、その約半数以上が戦死する、という悲惨なものでした。その中で生き残れたのですから、運がよかったということになるのでしょう。彼は、「同乗している部下たちを決して死なせない」という強烈な信念を持っていました。それだけではありません。彼には飛行機を海面すれすれで飛行させる技術がありました。もし飛行機が海面に接触すれば、即墜落です。軍艦に備え付けられた砲台は、水平よりも下に向けることができない為、海面ぎりぎりの超低空飛行をする飛行機を撃ち落とせなかったのです。インタビューに対し、「最善を尽くすから運が付いてくる」と彼は答えていました。何度も死線をさまよい生還した人の言葉だけに重みがあります。
話は変わって漫画で恐縮ですが、狙撃手である「ゴルゴ13」が、「超一流のプロに必要なものは何か?」と訊かれる場面があります。そのとき、彼はこう答えます「10%の才能と20%の努力、30%の臆病さと40%の運、だろうな・・・」。自分で何とかできうる部分が50%近くもあるということなのでしょうか?
森山病院医師